参考プラン

建替だからこそできる
断熱性能・耐震性能の向上
− 次世代に住み継ぐ資産価値の保全 −

息子さん世帯との同居をきっかけに、リフォームではなく二世帯住宅へ「建替」を選択をされたⅠ様。
建替えの目的は住設機器の入れ替えはもちろん、特に重視したのはリフォームでは実現しにくい
断熱性能と耐震性能の向上。 親世帯、子世帯、そして孫世代以降も住み継がれる安全・安心を兼ね備えた快適住宅を造りたいと要望されました。

  • 建設地東京都八王子市
  • 建築主Ⅰ 様
  • 設計・監理松本設計ホールディングス株式会社
  • 構造規模木造 地上2階建
  • 建築面積92.33㎡(27.93坪)
  • 延床面積148.76㎡(44.99坪)
  • 竣工2022年6月

Ⅰ様は二世帯住宅での同居にあたり、共有部分の使い方についてしっかり話し合いをした上で、広々とした開放的な玄関と、ゆとりある脱衣室を設けたお風呂を共有する「部分共有型」を選択されました。プライベート部分は各々のこだわりやライフスタイルに合わせて間取りや内装を決めていきました。外観は重厚感を大切にしつつ程よいカジュアルさもある濃ネイビーをメインに、濃紺と相性の良い木目調を所々に取り入れました。そして設計事務所として構造計算、省エネ計算をおこない長期優良住宅の認定を取得。また長期にわたり維持管理をおこなうことで建物の資産価値を保全する仕組みをご提案しました。

当社で開発した即時耐震診断センサーを1,2階に取り付け、地震時の建物の安全性能を確認します。数値化された躯体性能は維持管理に活用することができ、適正な時期に適正な補修をする目安になる他、資産価値を見える化することが可能です。Ⅰ様の想いが多世代にわたり「住宅」という形で資産として継がれていきます。
ご家族の皆様ともに、建替えで安全・安心と快適性を得られたことを非常に高く評価してくださいました。特に背の高い息子さんは天井の高く開放的な2階リビングがお気に入り。
これから長く住み継ぎ、資産としてこの建物の価値が保全されていくことへの期待にも評価を頂きました。

  • 建替え前のⅠ様邸

  • 当社開発 即時耐震診断センサー

1階・広々共有部分+生活感が出ない親世帯の内部空間

親世帯奥様のこだわりが詰まったスムーズな動線と生活感が出ないキッチンの配置

親世帯奥様のこだわりが詰まったスムーズな動線と生活感が出ないキッチンの配置

エアコン、テレビを収納したキュビオスですっきりリビング

個室は各々の趣向で選択したアクセント壁紙を採用

計算されたキッチン収納

広々とした共有の玄関から階段

オフローラの1621でゆとりあるユニットバス

1階平面図

マークをクリックすると画像が切り替わります。

2階・開放的な子世帯の内部空間

オープンな対面キッチンと勾配天井でより開放的な子世帯のLDKは、天窓から気持ち良い日差しが十分に入り込んでくる

オープンな対面キッチンと勾配天井でより開放的な子世帯のLDKは、天窓から気持ち良い日差しが十分に入り込んでくる

子世帯奥様のこだわりのシステムキッチンはラクシーナを採用。オリーブグリーンがリビングの光に映える

個室は各々の趣向で選択したアクセント壁紙を採用

2階ホールから階段で上がる広い小屋裏収納。荷物の出し入れがし易いためかなりの収納力を有する

2階平面図

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断熱性能・耐震性の向上を建替えで実現する

解体してみると建替え前の断熱材は湿気を帯び収縮しており、断熱性能の低下が見受けられました。
建替え後は高性能断熱材とサッシを採用した断熱等級4の長期優良住宅。「断熱性能の向上」が実現しました。

  • 写真左:〔建替前〕収縮した断熱材
    写真右:〔建替後〕隙間なく充填された断熱材

  • 〔建替後〕檜原村産120角ヒノキ材を全部材に使った柱と構造躯体

  • 〔建替前〕配筋が少ない布基礎の立ち上がり

  • 〔建替後〕耐震等級3で設計されたべた基礎の配筋

  • 写真左:〔建替前〕基準法レベルの耐力壁
    写真右:〔建替後〕耐震等級3+制震ダンパー

  • ※出展:株式会社サトウ「耐震制震壁オメガシステム」パンフレットより抜粋

即時耐震診断センサーで建物の耐震性能と
躯体の残存価値を数値化し、資産価値を保全する

ドローンで新築時の屋根・外壁の状態を記録、また地盤の点群データを採取し地震時や経年劣化の改修に活用。

  • センサーのマイコン部分にはあらかじめ建物の耐震性能がインプットされているため、地震時即時に安全性能を判断し、住人に音声とLEDの発光で建物状態を通知する。
    またクラウドを介してスマホに建物の安全性能が送られる。

  • スマホに送られるメールのイメージ

  • 新築時の建物固有周期を測定し、建物の耐震性能データとしてセンサーに入力する

当社が開発した即時耐震診断センサーを1・2階に取り付けることで、地震時の建物安全性能を確認することができ、ご家族に安心と安全を提供します。
またセンサーから得られたデータは躯体残存価値の数値的根拠として資産価値の保全に活用することができます。

  • センサーから得たデータは、巨大地震後の改修の要否をwallstatでシミュレーションすることができる。※wallstat:中川貴文氏(京都大学生存圏研究所准教授)が開発した木造軸組構法住宅を対象とする数値解析ソフトウェア

  • 新築からの年数と躯体の構造性能(資産価値)のイメージ